浄化槽から出てくる異臭の原因を見つける!
普段はあまり臭わない浄化槽から異臭がしてきたら、それはトラブルのサインかもしれません。原因がいくつか考えられますので、まずは浄化槽の中を確認させていただきまして、異臭の原因を探ることになります。
臭いの原因はブロアの老朽化でした!
浄化槽の中に空気を送り込んで微生物が働きやすい環境をつくる、その空気ポンプの役割を果たすのが、ブロアと呼ばれる機械です。
そして、今回はブロアから浄化槽に送り込む空気が弱くなってしまったことが臭いの原因と判断しました。
ブロアにはさまざまなタイプがありますが、ベルトで動くタイプは耐久性が弱く音も大きいので、当社では音が小さくて耐久性に優れたブロアに交換することを提案させていただきました。
※写真は古くなってしまったブロアです。
ブロアの設置場所を相談します
お客様に新しいブロアを設置するお見積りを提出し、了承を頂けましたら、いよいよブロアの交換作業を行います。
ブロアのメーカーや年式によって散気口と逆洗口の幅が違うので、接続するための配管作業が必要になることもあります。
電源が必要になりますので、基本的には同じ場所にブロアを設置することが多いです。
ブロアの交換を行います!
ブロアの交換作業を行います。交換自体はそれほど難しい作業ではないですが、配管がぴったりと収まらなかったり、長さが足りなかったりと、意外とスムーズにいかないことが多いです。
どんなに性能が良いブロアを使ったとしても、接続がしっかりとできていないと、その力を発揮することはできません。
ばっ気や逆洗がしっかりとできないと、また浄化槽の異臭の原因となってしまう可能性もございます。
ばっ気量の設定を行います
設置と接続が完了したら、浄化槽内に送り込む空気の量を調整します。弱すぎると微生物が呼吸ができず死んでしまいますし、強すぎると微生物が定住することができず死んでしまいます。微生物が心地よく生活できることができる環境をつくることが大事です。
ブロアの設定した数値と実際の浄化槽内に送り込まれた空気の量を見比べて、問題がないようでしたら無事交換が完了したことになります。
浄化槽の種類や大きさによって送り込む空気の量が変わりますので、とても重要な設定とも言えます。